

新しい年が明け、子どもたちの元気な顔がLOUPEに揃いました。2026年(令和8年)、LOUPEの年始一発目のイベントは、日本の食卓に欠かせない「お味噌づくり」からスタートです。今回、一緒に企画・運営をしてくださったのは、いつも素敵な食の体験を届けてくれる「プチファーマーズ」さん。テーマは、ずばり「発酵(はっこう)」です。
前半は、世界中の発酵食品を集めた探究タイム。テーブルに並んだ発酵食品を手に取りながら 「これは、どこの国で食べられているんだろう?」と、地図を広げて調べ学習が始まりました。「パッケージのこの文字、韓国語だ!」「裏を見たらドイツって書いてあるよ」「ブルガリアってどこかな?」チーズにヨーグルト、キムチ、ザワークラウト、アンチョビ……。日本だけでなく、世界中で発酵食品が作られていることに、子どもたちは驚いた様子です。

ここで次の問い。「じゃあ、なんで昔の人は発酵食品を作ったんだろう?」「おいしいから!」「長持ちさせるためじゃない?」——鋭い意見が次々に飛び出します。さすがLOUPEの子どもたち。洞察力が素晴らしい。

続いては、五感を使った体験タイム。実際に、見て・嗅いで・味わって みます。「うわ、くさい!」「すっぱいにおいがする」「甘酒って、お米からできてるの!?」「これは、おいしい!」反応は本当にさまざま。アンチョビやザワークラウトはちょっと刺激が強く、不評気味(笑)。一方で、お味噌・チーズ・ヨーグルトは大人気でした。

そして最後に登場したのは、カビだらけのみかん。「これは食べられないね。じゃあ、『腐る』と『発酵』って、何がちがうんだろう?」絵本『ちいさなちいさなびせいぶつのせかい』を読みながら、 その問いを、みんなで考えていきました。微生物が何かを食べて、何かを出す。それが人間にとって役に立つものなら「発酵」、体に悪いものなら「腐敗」。目には見えない小さな生き物たちが働く世界に、子どもたちは真剣なまなざしを向けていました。

すっかり「発酵マイスター」になったところで、プチファーマーズのはーちゃんにバトンタッチ。「さっき、『まずい』って言った発酵食品もあったよね。発酵のおいしさは、“食べ慣れた味”かどうかが大きいんだよ。」海外の人が納豆を苦手に感じることがあるように、発酵のおいしさは文化や経験とも深くつながっています。さらに、発酵食品のすごさはもうひとつ。「栄養が増える」味噌が戦国時代に武士の携帯食として広まった理由や、長持ちして、栄養価が高いことについても教えてもらいました。

いよいよ、自分たちの手でお味噌づくり。茹でた大豆は、やわらかくて、いい香り。そのままでもおいしそうです。袋の上から手でつぶしたり、足で踏んだり。「思ったより力がいる!」「まだ粒が残ってる!」見た目以上に、なかなかの重労働。みんな真剣な表情で取り組みます。塩切麹を混ぜたら、空気を抜いて、ぎゅっと丸めていきます。お団子づくりは、さすがみんなお手のもの。

こうして仕込んだお味噌の食べごろは、8か月後。今日見たこと、感じたこと、考えたことが、ゆっくり時間をかけて、味になっていくのです。これからお家で、目には見えない微生物たちが、こつこつとお味噌を育ててくれるはず。

年始から、生命の不思議と食の豊かさに触れた、とても素敵な一日になりました。ご参加くださった皆さま、そしてプチファーマーズのはーちゃん、ありがとうございました。