「先生、3月の授業を一コマ、わたしたちに頂けませんか?」突然の申し出に、驚かれつつも迎えたとある夜。LOUPEに集うこどもたちが「ありがとう会」を開いてくれました。教室のドアを開けると、出迎えてくれたのはおめかししたこどもたち。いったい、いつの間に準備を進めてくれていたのでしょう。教室はパーティー会場に様変わりし、ホワイトボードや机はカラフルな折り紙やメッセージで彩られ、発表用のパワーポイントまでセットされています。
そして始まったありがとう会は、まるで夢の中にいるような、それはそれは楽しいひと時でした。写真や音楽を使っての一年間の思い出プレゼンテーションは、小学生が作ったとは思えないほどの技術とクオリティ。この日のために歌詞を作ってくれたという歌のプレゼントには、ピアノの生伴奏とオリジナルのダンスまで。その企画力や実行力、表現力にもただただ驚かされるばかりです。同時に、心のこもった贈り物のような時間に、嬉しさで胸がいっぱいになりました。
また、中盤にはLOPUEでの学びについて、こどもたち自身が写真を使って振り返ってくれるというサプライズがありました。探究の学習では、模型作りや調べ学習が楽しかったこと。国語や算数では、ただ問題を解くだけではなく手を動かしながら考えを深められたことで、理解も深まっていったこと。これからも、LOUPEらしいやり方で勉強を続けていきたいということ…。
学習の主体は、子どもたち自身。学びは提供するものではなく、ともに創り上げていくものなのだな、ということを改めて実感させられる一幕となりました。4月。また一つ学年が上がり、新たな一年が始まっています。今年度は、本格的な活動開始の一年になる予定。こどもたちとともに創り上げられる学びの場が、どのように進化していくのかが楽しみです。